全裸異常独身女性が住むアパートに、聞き慣れぬチャイム音が鳴り響いた。慌ててベッドから飛び起き、脱ぎ散らかした服を回収して応対。人のカタチは保っていたと信じてやまないが、初対面からルーズな人だと思われただろうか。
私の住んでいるアパートの両隣は同棲カップルに固められていたはずだが、いつの間にか住人はいなくなり、新たな方が入居の挨拶に来られたのだった。我が家の壁はかなり薄く、くしゃみした音が隣家まで響くような有様。それを把握した上でかは分からないが、電話の声が響いていないか心配されていた。特殊な職業に就いている方なのかもしれないが、無神経に夕方まで眠り続ける私には要らぬ配慮というもの。それとも、本格的に煩わしさを感じるシーズンが到来するのだろうか

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