「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、又は地下に避難して下さい。」

出勤途中に鳴り響くJアラート。携帯と町内のスピーカーから避難誘導の放送が鳴り響くも、私には逃げ場所がなかった。サイレンもそうだが、AIが淡々と事実を伝えるような音声があまりに不気味で怖かった。地下鉄が通っているような土地柄でもないので、こういうときに丸腰で落下しないことを祈るしかないのは無力だと感じる。迎撃できないのであれば、抑止力ってなんなんだろう。撃ち返すにしても、最初に一発撃ち込んだほうが勝ち。いくら報復しようとしたところで、最初に被害を受けたら意味がないしやりたい放題。殺人事件のニュースを見掛ける度に感じることと共通しているが、殺したもんがちな世の中なんだなって。道徳とか倫理とか、そんなお勉強をしたって、ルールを無視した人が暴れて殺せば全てが無に帰す。みんな捕まりたくないし、社会的な規範を意識して生活しているから法を守るけど、そんな秩序ってどこまで保つことができるんだろうとか考えていた。もうすでに破綻して、崩壊しているのかもしれないが…

name
email
url
comment