備忘録を綴る

財布を忘れ、昼食を忘れ、全てを忘れて絶望した。事務所に人がいる日だったので、か細い声で謝罪しながら昼休みに自宅に舞い戻り、一人侘しく昼食。それが許されるのは、寛容な職場環境と、自宅が職場から近い立地がなせる奇跡といえよう。長時間睡眠を経て、眠気とは決別できたと思い込んでいただけに、こんな失敗を犯すとは予想しておらず、ただただ情けなくなった。だけど、転んでもただでは起きたくないので、明日のゴミ出しを済ませ、米を研いで炊飯準備をしてから職場へ。ちゃっかり家事もこなす。そんな感じでダメな1日だったが、帰宅してからも無駄に夜更かしをし、眠れずに今に至る。睡眠時間に波がありすぎる。昨日寝過ぎたから寝付けないのだろうが、さすがにこの時間まで起きていては翌日堪える。熟睡していなくてもいいから、ただ普通に寝食をこなしたいだけなのに、起伏が激しい日々でうまくいかず、日夜反省会ばかり開かれる

マイペースに日々の出来事を綴ろうとしたら、それだけで数時間が経過していた。ようやく搾り出したものも、誤字脱字が酷い文章で辟易したが、久々に思いの丈をぶつけることができたので大満足

最近、少しずつInstagramの投稿を増やしている。1日に1枚とか制限をつけると続かないので、気が向いた時にキリが良いところまで更新することにしている。Twitter、つなビィも、こうした適度な距離感を保ったまま投稿していくつもり。気兼ねなく、自分のペースで思い出を振り返り、まとまらない思考を吐露する場所にしたい。全てのSNSで同時期に同様の内容で投稿しているが、意識せずとも微妙に変化が現れるのも面白い。この調子で、内容が重複しているとか気にせず、自分の好きなタイミングで自分の好きな分量だけ投稿する。と、宣言しないとやめてしまいそう。それならやめてしまえばいいのだろうが、そうするとつまらなくなってしまうので
自分たちが見ていると思っている全体≠ニいうものに対する懐疑
アメリカの現状は、およそ考えることのできる者にとっては全く驚くべきことだ。法律もなく、政府もなく、各植民地の好意の上に成立し、好意によって認められたもの以外にはなんの統治様式もない。我々は、前例のない感情の生起によって結ばれているのだ。にも拘らずその感情はやはり変わりやすく、またあらゆる秘密の敵がそれを解消させようと躍起になっている。我々の現状を言うならば、立法権を持っているが法律がつくれず、知恵を持っているが計画が立てられず、政治機構を持っているが名称がつけられないということだ。なお奇妙で驚くべきことには、完全独立を目指しながら従属のために戦っているのだ。こんなことには先例がなく、またこんな事件はかつて生じたことがない。いったいこの先どうなるのか、誰がこれを説明できるだろうか。現在のような不安定な状態では、誰の財産も安全ではない。大衆の心理は気まぐれだ。また彼らは前途に明確な目標を見つめていない。そのための架空な目標を追い求め、また世間の思惑に左右されている。

トーマス・ペイン『コモン・センス』「付記」より(小松春雄訳、岩波書店、1976年)
どんなに白い白も、ほんとうの白であったためしはない。一点の翳もない白の中に、目に見えぬ微小な黒がかくれていて、それは常に白の構造そのものである。白は黒を敵視せぬどころか、むしろ白は白ゆえに黒を生み、黒をはぐくむと理解される。存在のその瞬間から白はすでに黒へと生き始めているのだ。

谷川俊太郎「灰についての私見」(部分)